COLUMN

人はなぜ寒くなると甘いものを欲するの⁉︎

2025/12/10

気温がぐっと下がるこの季節。気づけばいつもよりチョコやスイーツに手が伸びていませんか? 「寒い季節になると甘いものが恋しくなる…」この現象には実は身体の仕組みが関わっているようです。とはいえ、欲望にまかせて食べてしまうと後で後悔することに・・・。冷えやすい冬だからこそ、甘いものとの付き合い方とともに手軽に取り入れられる温めアイテムを上手に使うコツをお届けします。

寒くなるとなぜ甘いものを食べたくなるの?

寒い日が続くとなぜか「甘いものスイッチ」がONになる。気づけば手にはチョコレート…なんてこと、ありませんか? これは冬の身体が自然と起こす反応。知ればちょっと安心できる“冬の甘いもの欲”の真相をお届けします。

★素早くエネルギーになる糖分を求める

この季節特有の寒さや日照時間の減少が体内のさまざまな変化を引き起こします。冬は寒さで体が冷えると、血糖値が下がりやすくなります。血糖値が下がると脳がエネルギー不足になり、糖分を欲します。さらに、体温を一定に保つため、普段よりも多くのエネルギーを消費しますから、体温維持のためのエネルギー補給として本能的に甘いもののような高エネルギー食品を求めるようになるのです。チョコレートなどに含まれる糖質と脂質は即効性のある効率的なエネルギー源となるため、ついついチョコレートに手が伸びるなんてことが起こります。

★夏との比較

冬は夏と違って、体温維持と寒さストレスによってもエネルギー消費が増えるため、手っ取り早くエネルギー補給ができる甘いものが食べたくなります。さらに食欲の面でも、傾向の違いが起こります。夏は暑さで食欲が落ちやすく、冷たい飲み物やさっぱり系の食べ物を食べる機会が増えていたのに比べ、冬は食欲も戻りやすく、栄養を蓄えようとする方向に変化します。そのため、高カロリーなものや甘いものを求めやすくなるのです。

★イベント効果も!

冬といえばクリスマスやバレンタインデーといったイベントがありますが、この時期にはチョコレートの売り上げが通常の2〜3倍に跳ね上がるとも言われており、12月でいえばクリスマスシーズンには家族や恋人へのプレゼントとしてチョコレートを選ぶ人も多く、高級チョコレートの需要も高まるそう。そうなると、この需要に合わせてお店でもチョコレート商品の品揃えを増やしたり、売り場の面積を拡大する傾向に。目につく機会が増えれば、買いたくなる気持ちも高まりますよね。
そして、寒いと外出を控えて室内で過ごす時間が自然と長くなります。この生活リズムの変化もおやつとして甘いものの消費を増加させる要因になります。

冬の甘いもの欲対策

我慢したいと思っても、冬の甘いもの欲は本能的なもの。でも、欲に任せて甘いものを食べると冷える…。「じゃあどうしたらいい⁉︎」という人にも、ちゃんと対処法があるのでチェックしてみてくださいね。

★まずは体を温める

甘いもの欲の正体は体が温まりたいサインであることも多いです。そのため、1杯の温かい飲み物を飲む、首やお腹を温める、お風呂にゆっくり浸かる。など、これで落ち着くケースが結構あります。このとき飲む温かい飲み物は①体を温める ②血糖値の乱高下を防ぐ ③香りや満足感で心を満たす ことがポイントです。
朝に飲む習慣がある人も多い、白湯はシンプルながら温め効果が高いのでおすすめです。香ばしさで満足感を感じやすく、カフェインも控えめなホットほうじ茶や胃にやさしいホット麦茶といったノンカフェインのお茶も◎。リラックスして甘いもの欲を抑えるカモミールティーや香りの満足度が高いルイボスティー、体を温めて代謝をサポートする生姜入りのハーブティーなんかもおすすめです。少し甘さを補うことで満足感が上がる系では、自然な甘さで発酵食品でもあるノンアルコールの甘酒、砂糖を控えたココア、ゆるやかな甘さがあるはちみつ生姜湯などがあります。
甘いもの欲が強い日は、温かい飲み物を飲んでから“10分待つ”をルールにすると、衝動的に食べてしまうことも減りますよ。

★食事の間隔を空けすぎない

空腹の時間が長いと血糖値が下がり、反動で甘いもの欲が増すことも。そのため、朝食は抜かずに食べること。間食は計画的に、プロテインやナッツなどで繋ぐのもコツ。おやつは甘いものをゼロにしようとすると逆にそればストレスとなり、暴走することもあるので、質の良い糖を少しだけ先に摂るという手もあります。旬のフルーツや干し芋、甘酒、黒糖やはちみつなどをほんの少し舐めるなど、吸収スピードがゆるやかなものを選ぶとよいでしょう。

★タンパク質と食物繊維を同時に

タンパク質や食物繊維は血糖値の上昇を抑えて満足感を持続させるので糖分の欲求を抑えることができます。例えばヨーグルト+フルーツ+ナッツ、豆乳+純ココアパウダー、チョコレートなら高カカオ+ナッツという具合に組み合わせましょう。

★量より満足感

糖分を完全に断つのは逆にストレスになることもあるので、たまには甘いものを楽しみましょう。ただし、量は控えめに。小ぶりなサイズのものを選ぶ、ひと口ずつ味わう、温かい飲み物と一緒に食べる、夜遅くは避けるなど工夫をすることで小さくても満たされるようになります。

★甘さ以外のご褒美を作る

冬はストレスや疲労でも甘さを求めがちですが、甘さ以外のご褒美を作るのもおすすめです。温かいお茶の時間やアロマ、お風呂やストレッチなどで幸せのバリエーションを作ると欲を分散することができます。
甘いもの=悪というわけではなく、冷えや空腹、ストレスを整えて、量とタイミングを工夫するのが冬の甘いもの欲との上手な付き合い方です。

おすすめのmatsukiyoアイテム

甘いもの欲対策になる代用おやつや、体を温めてくれるグッズを紹介します。

ふとしたタイミングで襲ってくる甘いものを食べたい欲。気づけばコンビニスイーツに手が伸びていて、あとから罪悪感に襲われる経験がある人も多いでしょう。冬は冷えやすい甘いもの欲が増しますが、それが知らずに冷えが加速する原因にもなりかねません。冬は無性に甘いものが欲しい! となりがちなので、ちょっとした工夫で甘いもの欲とうまく付き合うことも大事です。欲求を抑えるのではなく、欲を分散させるのがポイントになります。
これから寒さはますます厳しくなっていきますが、甘いものの食べ過ぎなどで体のバランスを崩すことを避け、体を温める習慣を取り入れて、寒さに負けずに過ごしていきましょう。

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