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11月8日は「いい歯の日」毎日のケアで差がつく“いい歯” を育むヒント

2025/11/10

11月8日は“いい歯の日”です。歯と口の健康を守ることは、見た目の美しさだけでなく、食べる楽しみや全身の健康にも大きく関わっています。この機会に、毎日のオーラルケアを見直してみませんか?

歯と口の健康はなぜ大事?

人生100年時代。長寿化する人生を楽しむためには、お口の健康の維持が大事な要因だと言われています。まず、歯は食べ物をかみくだくという大切な役割があり、食べることに関係しています。食べることは生きるうえで欠かせないことですから、健康に長生きするためにも重要なキーワードと言えます。

★健康寿命や生活習慣病との関係

自分の歯が多い人ほど、健康で長生きしやすいと言われていて、残っている歯の本数が多いほど、要介護になりにくく、健康寿命が長いそう。歯を失うと噛みにくくなることで、柔らかい食べ物ばかりを選ぶようになることなども原因となり、たんぱく質やビタミン・ミネラルが不足しがちになることも。若い世代でも柔らかい食べ物を好む傾向があり、硬い食べ物を噛みくだくときに使う筋肉や食べ物を口の中でまとめる舌の筋肉など、口まわりの筋肉を使う機会が減るため、徐々に筋力が低下します。こういったことがオーラルフレイルの原因のひとつになります。
生活習慣病のひとつである歯周病は国民病とも言われるほど、誰もがかかる病気です。若い人も例外ではなく、歯周病の予備軍だったり、すでに進行している人もいて15才以上の日本人の2人に1人が初期歯周病といわれています。米国では最も感染者の多い疾患としてギネスブックに記録されているほど。歯周病は初期には自覚症状がほとんどありませんが、歯茎の炎症からはじまり、悪化すると歯を支える骨まで溶かし、歯を失う原因にもなる病気です。
さらに、近年では歯周病が糖尿病・心臓病・脳卒中などの生活習慣病とも深く関係していることが明らかになっています。

★“噛むこと”が脳や体に与える影響

わたしたちの体は口から摂取するさまざまな栄養によって作られています。体に必要な栄養を十分に摂るためには、自分の歯でしっかり噛むことが欠かせません。よく噛むと食べ物が細かくなり、唾液がしっかり混ざるので消化を助け、胃腸への負担が減ります。
さらに、噛むことでたくさん唾液が出ると、口の中の菌を洗い流すこともでき、虫歯予防や歯周病を防ぐことにもつながります。
噛むたびにあごの筋肉が動くことで、脳への血流が増加します。そうすると脳に酸素や影響がしっかり届き、集中力や記憶力、判断力が高まるといわれています。高齢者では、よく噛む人のほうが認知症のリスクが低いという研究結果も。
よく噛むと食事に時間がかかり、満腹中枢が刺激されやすく、食べ過ぎ防止につながりますから体型維持や肥満予防にも役立ちますよ。

お口の健康のために大切なのは日々の生活の中で「歯周病予防をすること」、噛む力や唾液の分泌力などの機能を保って「オーラルフレイルを予防すること」です。

見直したい毎日の歯みがき習慣

歯周病はむし歯を超えて“抜歯原因の第1位”と言われますが、毎日のケアと定期チェックで予防ができます。4つのポイントをまとめたのでチェックしてみてくださいね。

★毎日の正しい歯みがきが基本

虫歯や歯周病の観点から歯みがきは最低でも1日2回。理想は3回です。朝の歯みがきは“起床後すぐにみがく派”と“朝食後にみがく派”で意見が分かれますが、ベストなのは起床後に1度歯をみがき、朝食後にうがいや歯間ブラシなどで補助的なケアを行うという方法。そして1日のうち、最も重要な歯みがきのタイミングは就寝前です。睡眠中は唾液の分泌が減り、菌が繁殖しやすくなるため。就寝前の歯みがきは時間をかけて、丁寧に行うことが推奨されています。歯ブラシによるブラッシングに加えてデンタルフロスやマウスウォッシュを使うことでより高い清掃効果が得られます。
そして、大事なのは“歯と歯茎の境目を意識してみがく”こと。歯と歯茎の境目はプラークが溜まりやすいです。溜まったプラーク中の細菌が原因となって、歯茎に炎症が起きることで歯肉溝が深くなり、4mm以上になると歯周ポケットと呼ばれる状態に。歯周ポケットが深くなると中で歯周病菌などが繁殖しやすくなりますから、歯と歯茎の境目をみがいて、健康な歯肉溝の深さを保てるようにしましょう。

★歯間ブラシ・デンタルフロスを取り入れる

どちらも歯と歯の間をみがくもの。歯間ブラシは主に根元側の隙間などに、デンタルフロスは歯間ブラシが入らないような狭いところや歯の面がくっついているようなところに使用します。歯間の間は年齢や歯の状態によって個人差があり、若い人はフロスしか通らないという人もいるので、まずはフロスから使用するのがおすすめです。歯間の幅が広がってきたと感じる人や下がってきたと感じる人は歯間ブラシを使用しましょう。プラークを除去するというのは口腔清掃の基本となるので、毎日行うのが理想です。歯みがきのたびに行うというのは難しいと思うので、就寝前など1日1回行うというのが、習慣にするためにもおすすめです。

★歯周病菌を減らす補助ケアも活用する

マウスウォッシュやデンタルリンスといった、液体のオーラルケア製品の活用もおすすめです。マウスウォッシュやデンタルリンスは液体なので、歯ブラシで届かないお口のすみずみまで薬液を行き渡らせることができます。マウスウォッシュは歯みがきができないときや時間がないときにも手軽に使用できるので◎。しかし、どちらも使用することで、歯ブラシでのプラーク除去が不要というわけではないので、まずは丁寧なブラッシングとフロスなどでのプラーク除去で歯面をクリーンに保ち、液体製剤を補助ケアとして活用するのが効果的な方法です。

★定期的な歯科検診とクリーニング

歯周ポケット内の清掃や歯石の除去などは、毎日歯みがきをしていても難しいもの。そのため、半年に1回など歯科医院でクリーニングや検診を受けるようにしましょうね。

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日々の生活でプラスしたい工夫!

歯と口の健康を守るための基本は毎日の正しい歯みがきですが、それ以外にも心がけると良いポイントがあります。何気なくやってしまっていることもあるので、気にかけてみてください。

★ダラダラ食べはNG!甘いものもほどほどに

唾液には再石灰化という酸によって溶けた歯を修復する作用があります。そのため食事の時間はメリハリをつけて修復する時間をつくることも重要です。食べることで唾液が出るから良いのでは? と思うかもしれませんが、食べ続けていると落ち着いて修復する時間がなく、再石灰化ポイントが下がってしまいます。食べることは大事ですが、食べない時間が歯を育てると思って、食事の時間はメリハリをつけて修復の時間もつくるようにしましょう。
そして、甘いおやつや飲み物のあとはお口の清掃をすることが大事ですが、糖質を摂り過ぎると血管を弱めて歯周病のリスクを高めます。お口と全身の健康を考えて甘い物は控え、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

★よく噛んで食べる

唾液には消化を助ける、味覚を良くする、口の中の潤滑、喉の滑りを良くする、洗浄、菌が入ってくるのを防ぐ、粘膜の保護、保湿効果、再石灰化などたくさんの役割があります。食事はよく噛むことで唾液の分泌が増え、消化を助け、唾液による殺菌や歯の再石灰化などが促進されますから、虫歯や歯周病予防にも効果的です。

★定期的な歯科検診とクリーニング

歯周ポケット内の清掃や歯石の除去などは、毎日歯みがきをしていても難しいもの。そのため、半年に1回など歯科医院でクリーニングや検診を受けるようにしましょう。

“いい歯の日”は、未来の自分へのプレゼントを考える日でもあります。歯と口の健康を守ることは自分を大切にする習慣です。今日からできる小さな習慣を続けて、“いい歯”と“いい笑顔”を育んでいきましょう!

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