COLUMN

「セルフラブ」自分を大切にする方法

2024/12/10

テレビやSNSでも聞くようになった「セルフラブ」。どんな意味かご存知でしょうか。
周りの人を見てうらやましいと感じたり、自分に自信がない人は「セルフラブ」ができていないかもしれません。
「セルフラブ」を実践すると、そんな考えから少し解放され、今よりずっと生きやすくなります。
急にやってきた寒さの影響もあるのか、ふと寂しさを感じる季節。
今回は心に寄り添う読みもの、「セルフラブ 自分を大切にする方法」をお送りいたします。

セルフラブとは?

セルフラブとは、自分への愛。つまり「自分を愛すること」です。「ありのままの自分を愛する」とか「自分を許す」なんていうふうに言われることもありますが、そんなに小難しく考える必要はありません。要は「自分にとっての幸せを優先する」ということです。

日常生活で、周りのことをうらやましく思ったり、思い描いていたように物事が進まないと落ち込んだり、我慢ばかりしていたり、自分らしさを見失っている人は自分への愛が足りていないかもしれません。

セルフラブは“自己中”や“ナルシシズム”とは違う

自分の幸せや自分を愛することを優先したら「自己中」「わがまま」と思われそう、と心配に思う人もいるかもしれません。

ナルシシズムというのは「自己愛」と訳されたりしますが、セルフラブとは似て非なるもの。ナルシシズムを持った人は自分を特別な存在だと信じていたり、人の感情に共感できない、自分のことをとにかく良く見せようとします。自分だけを愛し、自分だけしか見えないという特徴があり、うぬぼれや自己陶酔とも言えます。
セルフラブは自分を愛することではありますが「自分を大切にする」「自分にもほかの人にも優しくする」というが基本の考え方です。

セルフラブのやり方

セルフラブはまず「自分を知ること」からはじまります。
自分がどんなときにうれしいのか、どんなときに悲しいのか。どういう状態が快適で心地良いのか。どんなときに幸せを感じるか。自分自身と向き合い、自分に対する理解を深めることが自分を愛することにつながります。

★やり方

①自分のことを書き出す
自分の好きなところや楽しいこと、得意なこと、自信があることなどポジティブな要素に着目して書き出してみましょう。
例えば「料理が好き」「推しがいる」「体を動かすのが好き」「自然の中で過ごすことが好き」など。まずは自分のポジティブな要素を書き出すことで、自分の良いところに目を向け、自分を好きになってみましょう。

②自分のことをきちんと褒める
突然ですが、みなさんは自分のことをきちんと褒めていますか? 意外と自分を褒めてあげる機会は少ないのではないでしょうか。
自分のポジティブな要素を書き出して認識をしたら、次は自分にかけている言葉を見直していきます。
「私はダメな人間だ」「私にはできない」など自分を否定したり、責めるような言葉は今日からちょっと意識して封印。
どんな些細なことでも良いので、自分の頑張りを認めて自分の心に共感するような言葉をかける、褒めてあげる。
自分にしかわからない、自分の頑張りを認めてあげられるのはあなた自身なのですから。
毎朝ポジティブなテーマを決め、夜はそれを振り返って、頑張った自分を褒めてあげるというのも、日々できるセルフラブの方法になります。

③不安なことや正直な気持ちにも耳を傾ける
セルフラブではネガティブな心の声に耳を傾けるということも大切です。
不安や不満を人に打ち明けるのはハードルが高いし、SNSに吐き出すのもちょっと違う。そんなときは1人の時間に思い切ってネガティブな感情を言葉にしてもいいですし、書き出してみるのも良いです。
そうすることで自分の感情を認めてあげることにも繋がり、もやもやした感情を客観視することもできます。 多少の失敗や短所があっても自分を責めず、疲れているときは休息を取るのも大事です。完璧な人間なんてこの世界にひとりもいないのですから。
ネガティブな自分を見つめることもセルフラブ、セルフケアの第一歩になります。

★セルフラブのためにしてはいけないこと

自分の気持ちにウソをついたり、自分を否定するような行為はセルフラブとは真逆の行為です。
自分に対してはもちろん、他人に対してもネガティブな発言はダメ。

「友達もやっているから」「人に勧められたから」という理由で何かを決断することも避けたいことです。そういう人は周りに気をつかい過ぎていたり、無意識のうちに自分が我慢していることも多いです。他人の基準ではなく、自分のものさしで判断して行動できることが、セルフラブには大事です。

セルフラブのメリット

自分を愛せるようになると、どんな良いことがあるのでしょうか。

★自分にも人にも優しくなれる

セルフラブができるようになると自分の心が満たされ、良いコンディションで他者と接することができ、優しい言葉をかけることができるようになります。
言葉は相手に対して発しているものですが、実は自分にも発しているもの。
心地良い言葉を発しているときは自分だけでなく、相手にも心地良い言葉として届くことでしょう。

★他人と比べなくなり自信がつく

セルフラブができるようになると自分を信頼できるようになり、人の良いところは素直に真似したいと思えるようになったり、周囲からの評価や意見が気にならなくなったり。
ちょっとしたことでイライラしたり、嫌になったりすることが減ると心にも余裕ができるでしょう。

自己肯定感が低くても大丈夫

ここまで「セルフラブ」について語ってきましたが、やたらと自己肯定感を求められる今の時代、やっぱり自分を好きになれなくても幸せに生きるtipをまとめて考みました。

★他者評価を信じる

自己評価の低いタイプの人が自分を評価したら、厳しく採点してしまうのがオチ。
そのため、自分を信じられない人にとって重要なのは、信じられる誰かを見つけること。そして、その人が言ってくれる自分の評価をほんの少しだけ信じてみること。
本当にそうかなぁ? と感じても、実は自分には見えていない長所は周りの人の方が分かることも。

★人を憎まない

他人に対するネガティブな感情というのは一時的なパワーにはなっても、長続きせず、結局自分を幸せにしてくれることはありません。
恨みの気持ちを無理やり消すことはできないかもしれないけれど、どこかのタイミングで区切りをつけて手放す必要があります。
こちらが復讐心を燃やしたところで、相手は我関せずでのほほんと生きているわけですから、こちらも楽に行きましょう。

★無理して世界を広げようとしない

自分のことを嫌いなタイプの人に限って、後ろ向きな自分を変えようと、苦手なことにチャレンジすることがあります。
それらが功を奏する場合もありますが、慣れない人付き合いに疲弊した結果「自分は何のために、何をやっているんだろう?」と迷走に終わるなんてことも。
世の中は変わることを推奨してきますが、世間的に「前」とされている方向が自分にとっては「後ろ」なことも。世間の「後ろ」が自分にとっての「前」であるなら、それが正しいんです。

ストレスを感じる毎日が当たり前になっている人こそ、セルフラブはおすすめです。
忙しい毎日で、ついないがしろにしてしまいがちな自分をセルフラブによって大切にしてあげましょう。

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