窓際のカーテンに黒い斑点を見つけて、ゾッとした経験はありませんか?湿気がこもりやすい環境で発生するカーテンのカビは、見た目が悪いだけでなく、アレルギーや呼吸器系の健康被害を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
「カーテンのカビはクリーニングに出すしかない」と思われがちですが、実は家庭でも取り除くことができます。大切なのは、カーテンの素材に合った漂白剤を選び、適切な手順で処理することです。
そこで今回は、洗濯表示の確認方法や漂白剤の選び方、手洗い・浸け置き洗いの具体的な手順など、カーテンのカビ取り方法を解説します。
カーテンのお手入れにおすすめのアイテムと、カビの再発を防ぐ方法も紹介します。この記事を読めば、カーテンを清潔で快適な状態に保つコツがわかるようになります。
安田 帆南
本記事にて紹介している商品情報は2025/7/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。
- カーテンのカビを取る前に洗濯表示を確認する
- カーテンのカビを取る漂白剤の選び方
- 手洗いでカビを取る方法&おすすめアイテム
- 浸け置き洗いでカビを取る方法&おすすめアイテム
- カーテンのカビを防ぐ方法&おすすめアイテム
- よくある質問
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ウタマロ ウタマロ リキッド 400ml |
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サンコー ちょこっと洗濯 |
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グラフィコ オキシクリーン 500g |
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ショーワ ナイスハンド中厚手 2双パック |
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matsukiyo 角型くずよけネット 1枚入 |
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花王 ハイター 小 600ml |
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matsukiyo 重曹 1kg |
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クイックルハンディ クイックルハンディ |
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アズマ CS329水滴トール |
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スコッチ・ブライト セルロースクロス ピンク&ブルー |
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カーテンのカビを取る前に洗濯表示を確認する
カーテンのカビ取りをはじめる前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。カーテンの素材や加工方法によって、使用できる洗剤や処理方法が異なるためです。間違った方法で処理すると、生地が傷んだり色落ちしたりする可能性があります。
洗濯前に確認したいポイントを紹介します。
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水洗い可否
まずは「洗濯機マーク」や「手洗いマーク」があるかをチェック。これらのマークがあれば自宅での水洗いが可能です。「水洗い不可マーク(×印)」や「ドライクリーニングのみ」の表示がある場合は、クリーニング店に依頼することをおすすめします。 -
漂白剤の使用可否
三角形のマークで漂白剤の使用可否がわかります。白い三角形なら塩素系・酸素系両方OK、斜線入りの三角形は酸素系のみ使用可能、×印付きは漂白剤使用不可を表します。 -
素材の種類
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は比較的処理しやすい素材です。綿や麻は天然繊維ですが水洗いに強く、カビ取りも可能。一方、シルクやウール、レースなどのデリケートな素材は慎重な扱いが必要です。 -
色落ちテストの実施
色落ちの心配がある場合は、カーテンの目立たない部分で必ずテストを行いましょう。薄めた漂白剤を綿棒につけて軽く塗布し、5分ほど置いてから白い布でおさえます。色移りがなければ安全に使用できます。
カーテンのカビを取る漂白剤の選び方
カーテンのカビ取りには、漂白剤選びが重要です。漂白剤にはおもに「塩素系」と「酸素系」とがあり、カーテンの素材や色によって使い分ける必要があります。
塩素系漂白剤の特徴
塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分としていて、強力な漂白・除菌効果を発揮します。頑固なカビの根元まで取り除くことができることがメリットです。
ただし、使用できるのは丈夫で白い素材に限られます。柄のあるカーテンやデリケートな生地は、変色や劣化の原因となるため使用できません。
酸素系漂白剤の特徴
酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムが主成分で、発生する活性酸素によってカビを分解・取り除きます。塩素系に比べておだやかな作用で、色柄物にも安心して使用できるのが特徴です。
酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがあり、粉末タイプの方がより強い漂白効果が期待できます。浸け置き洗いにも適しており、家庭でのカビ取りにおすすめです。
カーテンに適した漂白剤の選び方
カーテンの素材やカビの程度を考慮し、使用する漂白剤を選びましょう。漂白剤を決める際のポイントを紹介します。
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一般的なカビには酸素系漂白剤
色柄物にも対応できる酸素系漂白剤は、多くのカーテンに使用できます。中程度のカビなら問題なく取り除くことができ、臭いもおだやかで扱いやすいのが特徴です。 -
頑固なカビには塩素系漂白剤
根深い黒カビや長期間放置されたカビには、塩素系漂白剤の強力な漂白・除菌力が必要です。ただし、塩素系漂白剤は白いカーテンにのみ使用可能です。十分な換気と安全対策を行ったうえで使いましょう。
白いカーテンの掃除でどちらの漂白剤を使うか迷った場合は、まず酸素系漂白剤から試します。酸素系漂白剤で効果が不十分なら、塩素系漂白剤を選択しましょう。
手洗いでカビを取る方法&おすすめアイテム
ここからは手洗いでカビを取る方法とおすすめのアイテムを紹介します。実際に商品を使いながら、掃除のコツを解説しますので、参考にしてみてください。
<用意するもの>
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歯ブラシや洗濯ブラシ
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衣類用中性洗剤
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タオル
<掃除の方法>
手洗いでカビを取る手順を紹介します。軽微なカビや、カーテンに軽い汚れがついたときにもおすすめの方法です。
1.事前準備
カーテンをレールから取りはずし、洗濯表示を再確認してから作業を開始しましょう。
2.中性洗剤での部分洗い
洗面器に40℃程度のぬるま湯を張り、衣類用中性洗剤を適量溶かします。カーテンのカビ部分を浸し、洗濯ブラシで円を描くようにやさしくこすり洗いします。生地を傷めないよう、力を入れすぎないことが大切です。
3.すすぎと乾燥
洗剤が残らないように、丁寧にすすぎます。タオルで軽く水分を取り除いた後、風通しのよい日陰で完全に乾燥させます。生地を傷める可能性があるため、直射日光は避けましょう。
<おすすめ商品>
おすすめのアイテムを紹介します。
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1.部分洗いに便利「ウタマロ」
ウタマロ
ウタマロ リキッド 400ml
価格(税込):536円※検証時
中性でありながらすぐれた洗浄力を持つ衣類用洗剤。アミノ酸系洗浄成分でカーテンの繊維を傷めることなく、カビ汚れをしっかり取り除きます。色柄物にも使用できるのがうれしいポイント。液体タイプで溶けやすいため、手洗いに便利です。
2.コンパクトで使いやすい「サンコー」
サンコー
ちょこっと洗濯
価格(税込):547円※検証時
手のひらサイズのコンパクトな洗濯ブラシで、カーテンの細かい部分のこすり洗いに適しています。毛の固さがほどよく調整されており、デリケートな素材も傷めにくくなっています。手洗いの強い味方です。
浸け置き洗いでカビを取る方法&おすすめアイテム
ここからは、おすすめの浸け置き洗いでカビを取るアイテムを紹介します。また、実際に商品を使いながら掃除方法も解説しますので、参考にしてみてください。
<用意するもの>
つけおき洗いに使用するアイテム
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カーテンがはいる大きなバケツ
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歯ブラシや洗濯ブラシ
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ゴム手袋
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洗濯ネット
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酸素系漂白剤
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塩素系漂白剤(頑固なカビを落としたい場合 ※白色カーテンのみ)
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衣類用中性洗剤
カビ対策に使用するアイテム
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重曹
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洗濯ネット
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衣類用中性洗剤
<掃除の方法>
浸け置き洗いでカビを取る手順を紹介します。
1.漂白剤の選択と準備
カーテンの素材と汚れの程度に応じて漂白剤を選択します。色柄物には酸素系漂白剤、白いカーテンの頑固なカビには塩素系漂白剤を使用します。大きなバケツを用意し、十分な換気を行います。また、漂白剤使用の際には、ゴム手袋とマスクを装着しましょう。
2.浸け置き液を作る
酸素系漂白剤の場合:40〜50℃のお湯4Lに対して規定量(通常大さじ1〜2杯)を溶かします。
塩素系漂白剤の場合:水4Lに対してキャップ1杯程度を水に薄めて使用します(※白いカーテンのみ)。
3.カーテンを浸す
カーテンを丁寧に折りたたみ、洗濯ネットに入れてから、浸け置き液にひたします。カビの生えた部分が完全に液に浸るよう、必要に応じて軽くおし沈めましょう。空気が入らないように注意しながら、全体が均等に液に触れるようにします。
適切な浸け置き時間は以下のとおりです。
・酸素系漂白剤:30分〜2時間程度(色柄物は30分〜1時間程度)
・塩素系漂白剤:15分〜30分程度(長時間のつけおきは生地を傷めるため注意)
途中で様子を確認し、カビの落ち具合と生地の状態をチェックします。
4.ブラシでこする
浸け置き後、まだ残っているカビ部分は洗濯ブラシでやさしくこすり落とします。力を入れすぎないよう注意しながら、円を描くように動かします。
5.中性洗剤ですすぐ
汚れが取れたら、中性洗剤を溶かした水で軽く洗います。その後、洗剤や漂白剤が残らないよう水で十分にすすぎます。最後に風通しのよい日陰で乾燥させます。
<重曹を使ったカビ対策のためのお手入れ方法>
重曹は、カビを取り除くよりも、カビの発生を防いだり軽度の汚れ落としに適しています。
ナチュラルな洗剤で洗濯したい場合や、小さな子ども・ペットがいる家庭では、重曹での浸け置きを試してみてください。
1.重曹液を準備する
大きなバケツに40℃のお湯を入れて「お湯1Lに対して重曹大さじ2杯」の割合で重曹を溶かします。
2.カーテンを浸す
カーテンを洗濯ネットに入れてから重曹液に浸します。カーテン全体が液に浸るよう、必要に応じて軽くおし沈めます。
3.浸け置きする
1〜3時間程度浸け置きします。重曹は安全性が高いため、長時間浸しても生地を傷める心配はありません。溶け残りや洗濯機メーカーが推奨しない使い方はしないよう注意してください。
4.中性洗剤で洗う
浸け置き後は中性洗剤を溶かした水で軽く洗います。その後、水で十分にすすいでから風通しのよい場所で乾燥させます。
この方法は、月1回程度の定期的なお手入れとして行うことで、カビの発生を防ぐのに役立ちます。カーテンのニオイを取り除きたいときにも効果的です。
<おすすめ商品>
おすすめのアイテムを紹介します。
3.強力な酸素パワーでカビを撃退「グラフィコ」
グラフィコ
オキシクリーン 500g
価格(税込):748円※検証時
酸素の力でカビを根元から分解する酸素系漂白剤の代表格。色柄物に使用可能で、扱いやすさにもすぐれています。漂白効果の高い粉末タイプで、カーテンの浸け置き洗いにもしっかりとパワーを発揮します。
4.中厚手で安心の保護力「ショーワ」
ショーワ
ナイスハンド中厚手 2双パック
価格(税込):437円※検証時
漂白剤から手肌をしっかり保護する中厚手のゴム手袋。フィット感にすぐれ、細かい作業もしやすい設計です。2双セットでコスパもよく、使い分けもできて便利です。ピンクのかわいいカラーで、お掃除のモチベーションもアップします。
5.角型でカーテンが収まりやすい「matsukiyo 角型くずよけネット」
matsukiyo
角型くずよけネット 1枚入
価格(税込):437円※検証時
カーテンの浸け置き洗いや洗濯機での洗浄時に型くずれを防ぐ大型洗濯ネット。角型設計でカーテンをきれいに収納でき、ネットに入れることで洗濯中の絡まりや型くずれを防ぎます。
6.頑固なカビには塩素の力「ハイター」
花王
ハイター 小 600ml
価格(税込):176円※検証時
白いカーテンの頑固なカビには、塩素系漂白剤の強力な除菌・漂白効果が威力を発揮。コンパクトサイズで使い切りやすく、必要な分だけ使用できて経済的。使用時は必ず換気を十分に行い、色物には使用しないよう注意しましょう。
7.環境にやさしいナチュラル洗剤「matsukiyo 重曹」
matsukiyo
重曹 1kg
価格(税込):437円※検証時
軽度のカビや汚れ防止に活躍する天然由来の重曹。重曹ペーストでの部分処理や、重曹水での全体的な拭き取りなど、さまざまな使い方が可能です。1kgの大容量でコスパもよく、小さなお子様やペットがいる家庭でも使いやすいです。
カーテンのカビを防ぐための普段の掃除方法&おすすめアイテム
ここからはカーテンのカビを防ぐための普段の掃除方法&おすすめアイテムを紹介します。
<用意するもの>
カビ対策に使用するアイテム
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モップ
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ワイパー
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クロス
<掃除方法>
カーテンのホコリを取り除く
カビの栄養源となる汚れを取り除くことで、カビを防ぎます。
窓ガラスの水滴を取り除く
水滴を取り除くことでカビの発生を防ぎます。水滴を取り除くことで、窓ガラス周辺の温度上昇を防ぎ、結露対策になります。
水滴や結露を拭き取る
窓ガラスや水回りの水滴や結露がカビの原因になります。見つけたら素早く拭き取りましょう。
<おすすめ商品>
おすすめのアイテムを紹介します。
8.ホコリを取り除きカーテンを清潔に保つ「クイックルハンディ」
クイックルハンディ
クイックルハンディ
価格(税込):393円※検証時
カーテンに付着するホコリを手軽に掃除できるハンディモップ。立体的な繊維がホコリをしっかりキャッチし、カビの栄養源となる汚れの蓄積を防ぎます。軽量で扱いやすく、カーテンも楽に掃除できる便利なアイテムです。
9.結露対策でカビを防ぐ「アズマ」
アズマ
CS329水滴トール
価格(税込):712円※検証時
結露を効率的に取り除くことができる専用ワイパー。窓ガラスの水滴をさっと拭き取ることで、カーテン周辺の湿度上昇を防げます。水滴がハンドルに溜まるので、一気に水分を取り除けます。冬場の結露対策に欠かせないアイテムです。
10.驚きの吸水力でカビを防ぐ「スコッチ・ブライト」
スコッチ・ブライト
セルロースクロス ピンク&ブルー
価格(税込):602円※検証時
天然セルロース100%の高吸水クロス。結露や水滴を素早く吸収し、窓周辺を清潔に保ちます。洗って繰り返し使用できて経済的。窓を傷つけないやさしい素材です。2枚セットで使い分けができ、窓周辺の結露対策や水回りのメンテナンスに活躍します。
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よくある質問
ここからはカーテンのカビ取り掃除についてよくある質問に専門家が回答します。
効果的にカーテンのカビ取りをするために役立つ情報なので、参考にしてみてください。
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カーテンのカビはどのくらいの頻度で掃除すべき?
カビの掃除頻度は住環境によって異なりますが、カビを防ぐためのメンテナンスとして、月1回程度の点検・簡単なホコリ取りをおすすめします。梅雨時期や冬場の結露が多い季節は、週1回程度カーテンの状態をチェックしましょう。
軽度のカビなら早期の対処で簡単に取り除くことができますが、放置すると根深いカビになり対応が困難になります。
日常的にハンディモップでホコリ取りを行うことで、カビの発生リスクを減らせます。
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カビ取り後のカーテンにニオイが残る場合の対処法は?
カビ取り後にニオイが残る場合は、まず十分なすすぎができているかを確認しましょう。漂白剤や洗剤の成分が残っていると、独特なニオイの原因となります。
ニオイが気になる場合は、重曹を溶かした水で再度すすいだり、つけ置きしたりすると効果的です。
それでもニオイが取れない場合は、カビが完全に取り除けていない可能性があるため、再度カビ取り処理を行うことをおすすめします。
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レースカーテンのカビ取りで注意することは?
レースカーテンは繊細な編み目構造のため、通常のカーテンよりもやさしく扱う必要があります。強い力でこすったり、濃い漂白剤を使用したりすると、破れや変形の原因となります。
酸素系漂白剤を規定濃度より薄めに調製し、浸け置き時間も短めに設定しましょう。ブラシでこする際は柔らかいものを使用し、編み目に沿ってやさしく行います。
乾燥時は形を整えてから干し、直射日光は避けて日陰で乾かしましょう。
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カーテンのカビが完全に取れない場合はどうすればいい?
家庭でのカビ取りを複数回試しても完全に取り除けない場合は、クリーニング店に相談することをおすすめします。
とくに高価なカーテンやデリケートな素材の場合は、無理に自己処理せず専門業者に依頼する方が安全です。また、カビの範囲が広範囲に及んでいる場合や、生地の奥深くまで根を張っている場合は、カーテンの交換を検討することが必要になる場合もあるでしょう。
本記事にて紹介している商品情報は2025/7/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。
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