ユースキンのハンドクリームをハンドケアのプロが試してみた!高保湿で手荒れケアできる

公開日:2024年3月29日

更新日:

幅広い世代の人に長年親しまれている「ユースキン」。手荒れに効果的な黄色のクリームでおなじみです。広く知られているブランドではありますが、まだ使ったことがないという人がいるかもしれません。

「昔からあるってことはよい商品なのかな?」「ベタつかないかな?」「保湿力は大丈夫?」「香りはどう?」など、ユースキンについて気になっていませんか?

ユースキンは手荒れケアができるクリームとして有名ですが、実は長年の手荒れ改善ノウハウを活かして、さまざまな肌の悩みに対応した商品を販売しています。

今回は、全身のケアができるユースキンシリーズのなかから、手のケアができる「ユースキン」と「ユースキン hana」のハンドクリームを紹介します。ハンドケアのプロが実際に使ってみて、その特徴や使用感を詳しくレポートします。

ちなみに、ユースキンの名前の由来は「あなたの肌」(あなた=You、肌=Skin)という意味です。"あなたの肌"に合うハンドクリームを探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
日本ハンドビューティー協会代表理事
加藤 由利子
ネイルサロンを約10年間経営し、2万人以上の女性の手を見てきたなかで、ミドル世代の女性が、手の老化に悩みそれをカバーするためにネイルサロンに来ている事を知る。手の若返りケアにいち早く着目し、日本初の手のケア専門協会『日本ハンドビューティー協会』を設立。各種メディアの出演、執筆、登壇、研修等、幅広く活動。 著書に『美しい手がすべてを引き寄せる』がある。

本記事にて紹介している商品情報は2023/9/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。

ユースキンは長年親しまれる全身をケアするスキンケアブランド

「ユースキン」と言えば、ひび、あかぎれ、しもやけを治す黄色い濃厚なクリームで有名です。子どもからお年寄りまで「治す!みんなの手荒れ」をモットーにつくられているスキンケアブランドです。

ユースキンの歴史は長く、1957年にユースキンの原型となる荒れ止めクリームが発売されました。当時から、ユースキンの代表的な特徴である、抗炎症成分のカンフルが放つ独特の香りと黄色のクリームは変わっていません。60年以上たった現在でも愛されるのは、ゆるぎない商品の魅力が大きいと言えます。

さらに、ユースキンブランドが愛され続けているのは、時代に合わせて新しい商品を世に送り出していることも理由のひとつ。ユースキンは手荒れケアができるハンドクリームのイメージが強いですが、かかとや唇、デリケートゾーンなど、全身をケアする商品を発売しています。手荒れを治すユースキンから、いまでは全身をケアするユースキンブランドに進化しています。

ユースキンには、以下のブランドなどがあります。

ユースキン

ひび、あかぎれ、しもやけ、手荒れを治すユースキンの伝統的なスタンダードブランドです。

ユースキン シソラ

うるおい成分として”しその葉エキス”を配合した敏感肌スキンケアシリーズ「ユースキン シソラ」。そのコンセプトは「シソのチカラで、負けない肌へ」です。

ローション、フェイスマスク、UVクリームなどスキンケアとボディケア用品があり、家族みんなで使って肌のケアができます。

ユースキンI(アイ)

乾燥によるかゆみを止める治療薬「ユースキンI(アイ)」のシリーズには、がまんできないかゆみを素早く止めるクリームやローションなどがあります。

その他

リップケアができる「ユースキン リリップ」や、デリケートゾーンのかゆみを素早く止める「ユースキン ラフレ」、あせもや汗あれ対策に「ユースキン あせも」など、さまざまな肌の悩みに対応した商品があります。

時代とともに変化しつつも、そっとお客様に寄り添うユースキンブランドのあり方はどの時代も変わりません。ユースキンのすべての商品で「あなた(You)の肌(Skin)のために」をコンセプトに商品がつくられています。

ユースキン ハンドクリーム2種類を試してみた

「ユースキン」はひび、しもやけ、あかぎれを治すクリームで、ハンドクリームとして使っている人が多いです。ユースキンシリーズのなかには、「ユースキン hana」というブランドがあり、手の保湿に特化し香りやパッケージにこだわったハンドクリームが人気です。

ここからは、2種類のハンドクリームそれぞれの特徴や魅力を紹介します。

ユースキン

ユースキンは、おなじみの黄色の全身に使えるクリームです。とくに手荒れに悩む人に愛され、荒れを”治す”ことを考えてつくられた家庭用の医薬クリームです。

加藤 由利子

濃厚クリームを香りが消えるまで手肌になじませると、まるでうるおい膜ができるよう!ステロイドや尿素が配合されていないので、家族みんなの全身ケアに使えます。

4つの有効成分が「ひび・あかぎれ・しもやけ」を治す

4つの有効成分※1の絶妙な組み合わせが、ユースキンのひび・あかぎれ・しもやけを治す秘けつです。

血行を促進するビタミンE誘導体(トコフェロール酢酸エステル)は、肌を整え、肌荒れや皮膚が硬くなるのを防ぎます。炎症を鎮めるグリチルレチン酸とdl-カンフルには、肌荒れをおさえ、かゆみや赤みをやわらげる作用があります。

さらに、グリセリンはうるおいを与える成分として知られていますが、数あるその他の保湿成分のなかでも分子が小さく、角層のすみずみまで浸透し肌の内側(角層)まで保湿します。これらの成分が配合されていることで、乾燥して荒れた手肌を守るのです。

ヒアルロン酸NaとビタミンCなどの保湿成分が配合されたこってりとした濃厚クリームで、手肌になじませるとうるおい膜をつくるような使い心地です。そのため、長い時間うるおいが持続します。

※1 トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)(血行促進)、dl-カンフル(消炎成分)、グリチルレチン酸(消炎成分)、グリセリン(柔軟保湿成分)

手荒れを予防する黄色いビタミン系クリーム

手荒れにはビタミン系のハンドクリームがおすすめです。ユースキンのクリームの黄色は、水溶性ビタミンの1つ「ビタミンB2」の色です。ビタミンB2は、”美肌ビタミン”と言われることもあるほど健康的な肌を維持するために重要な成分です。体の外からもビタミンケアをすることで、すこやかな手肌を保つことができます。

手にクリームをつけるとすぐに、有効成分のdl-カンフルの独特な湿布のような香りがしますが、肌にクリームをなじませると、においはやわらぎます。

実は、この独特な香りがハンドクリームを手になじませる時間の目安になります。ユースキンは手肌にしっかりとすりこんで使うと効果的なので、香りがおさまるまでクリームを肌になじませるようにしましょう。手の甲や指先をマッサージしながら塗ると、血行もよくなります。

家族みんなで全身ケアができる

ユースキンには敏感肌には負担になることがある尿素が配合されていません。そのため、手、脚、かかと、腕などに使って肌に合えば、顔にも使うことができます。

ステロイドが配合されていないため、子どもから高齢者まで使用でき、さらに妊娠中や授乳中の女性、赤ちゃんの保湿ケアもOKと、家族みんなで使えるのがうれしいですね。

今回試したのが、おうちでたっぷり利用できる120gの『しっかりケアボトル』です。そのほかに、オフィスや持ち運びに便利なチューブタイプや、家族みんなで使いやすい180gのポンプタイプなど、用途によって豊富なサイズのバリエーションから選べます。

ユースキン 120g (指定医薬部外品)
価格(税込):1,078円※検証時

商品詳細はこちら

ユースキン hana ハンドクリーム

高保湿で低刺激、ほんのり上品な花の香りのハンドクリーム「ユースキン hana」シリーズから、今回は人気のサクラの香りのハンドクリームを実際に試してみました。

加藤 由利子

ユースキンの技術を活かした、高浸透エマルジョンを採用。するん!となじむ瞬間に感動します!花の香りのバリエーションも魅力。お気に入りを見つけてください。

高保湿!うるおいが角層まで深く浸透し手肌を整える

「ユースキン hana」は「ユースキン」の技術を活かした「高浸透エマルジョン」を採用しているため、うるおいが角層まで深く浸透します。エマルジョンとは水と油が混ざりあった乳化のことで、乳液やクリームなどがイメージしやすいと思います。

手荒れは、乾燥や水仕事などによって肌のバリア機能が弱ることで起こります。「高浸透エマルジョン」でクリームが肌にすっとなじみ、手肌のバリア機能を守るため、外的刺激に強い肌に導くのです。

また厳選したこだわりの成分として、ビタミンB6とビタミンE※1を配合しており、イキイキとした手肌に整えます。

高保湿なのに、ベタつかず、日中も使えるのがうれしいですね。クリームを塗っている最中に「するん!」としたら角質層までしっかり浸透したサインです。「するん!」のあとは、しっとりするのにベタつかない不思議な感覚です。筆者は「するん!」の瞬間にいつもキュンとしてしまいます。この独特の使用感が楽しみで、長年愛用しているのです。

肌にやさしい低刺激「4つのフリー処方」

「ユースキン hana」はヒトパッチテスト(皮膚刺激性テスト)、スティンギングテスト(低刺激性化粧品の評価のため、かゆみやヒリヒリ感を評価するテスト)、アレルギーテストを実施しています※2。

パラベン、動物由来成分、鉱物油、アルコールを4つのフリーで、肌にやさしい仕様になっています。

クリームにパール感があるおかげで、手肌の色がトーンアップしたように見えてうれしいです。

選べる上品な香りで気分をリセット

「ユースキン hana」の香りには、今回試したサクラのほかにも「ジャパニーズローズ」「ラベンダー」「ユズの花」「キンモクセイ」の5種類があります。お気に入りの香りを見つけて使用したり、また、気分転換したいときのお供に、香りを使い分けるのもおすすめです。

うっとりリラックスしたいオフタイムにはジャパニーズローズ、ふんわりやすらぎたいオフタイムにはラベンダー、気分をリフレッシュしたいときにはユズ、やさしい気持ちになりたいときにはサクラに、心落ち着かせたいときにはキンモクセイを選ぶと気分で使い分けが可能です。

また、無香料タイプもあるので、シーンを選ばずに使うこともできますよ。

※1 ピリドキシンHCl、酢酸トコフェロール(保湿成分)
※2 ただしすべての人に皮膚刺激が起きないわけではありません。

ユースキン hana ハンドクリーム サクラ 50g
価格(税込):712円※検証時

商品詳細はこちら

ユースキン ハンドクリーム2種類のおすすめの使い方

「ユースキン」と「ユースキン hana」を実際に使ってみて、それぞれの商品の特徴から、おすすめの使い方を紹介します。

「ユースキン」と「ユースキン hana」の上手な使い分け

どちらも高保湿仕様ですが、「ユースキン」のほうがとくに肌荒れに特化した有効成分が配合されています。そのため、手荒れに悩んでいる人はユースキンがおすすめです。

香りを楽しみながらすきま時間に手軽に手の保湿をしたい人は「ユースキン hana」が使いやすいでしょう。

昼間は「ユースキン hana」、寝る前のナイトケアは「ユースキン」で入念に、という使い分けも◎です。

クリームが肌に浸透※したサインが出るまでしっかり塗りこむ

「ユースキン」は、独特なdl-カンフルのすっとした香りがします。この香りがやわらぐまで、たっぷりとったクリームを手肌に塗りこみます。香りが落ち着いたころには有効成分が角層深く浸透※した合図です。

一方、「ユースキン hana」は、こってりしたクリームが浸透※して「するん!」とした手触りに変わるタイミングがあります。

どちらも浸透※のサインの後は手肌がベタつくことなく、すぐに作業できます。ベタつきがおさまるサインがあると使いやすいですね。

※ 角質層まで

ハンドクリームの効果がアップ?ハンドマッサージの方法

加藤 由利子

なじませるほど肌になじむ「ユースキン」シリーズ。ハンドケアのプロ直伝のマッサージをぜひ試してみてください。

ハンドクリームを塗る際に手指をマッサージすることで、クリームの効果に加え血行が促されるため、より手肌がすこやかになります。筆者がハンドケアのプロとして長年の経験から編み出した、ハンドクリームを塗る際におすすめのマッサージ方法を紹介します。

とくに、「ユースキン」と「ユースキン hana」はしっかりと肌になじませることで効果を感じやすくなります。今回は、おすすめのハンドマッサージ方法について、ユースキンを使ってお伝えします。「ユースキン」以外のハンドクリームでも応用できますので、ぜひハンドクリームを塗るタイミングでやってみてください※。

①ハンドクリームの要領で「ユースキン」を手全体に塗ります。

②両手の指を組んで、指同士を押しつけ指のサイドをしごくように、根元から指先まで動かします。

右5回、左5回を目安にしごいてください。

③ 左手の手の甲を右手で包み込むようにぎゅっとおさえながら、左手の手の甲の皮膚を丸く円を描くように動かします。

表面をやさしくなぞるのではなく、骨に向かって力を入れて皮膚を動かすように、時計回りに5回、反時計回りに5回動かします。右手も同じように行います。

力加減はご自身の手や手肌の状態を見ながら調整してください。マッサージ後は手先の血色がよくなり、少し温かくなっているのを感じるでしょう。

※ 手にけがやキズがある人、皮膚が敏感な人はマッサージを控えてください。

ハンドクリームに関するQ&A

ここからはハンドクリームに関するよくある質問にハンドケアのプロが回答します。

ハンドクリームを上手に使うために役立つ情報なので、参考にしてみてください。

  • ハンドクリームを塗りすぎると手が荒れるって本当?

    「ハンドクリームを塗りすぎると手が荒れる」といううわさを聞いたことがありませんか?

    一人ひとり使っている商品や環境、症状が異なると思いますので、一概には言えませんが、おそらく、ハンドクリームの塗りすぎではなく、使っているハンドクリームが肌に合わないか、変質したハンドクリームを使っていることが原因の可能性があります。

    前者が原因の場合は、低刺激で肌にやさしい設計のハンドクリームを使ってみてください。または、普段お使いの化粧水をつけた後にワセリンだけのシンプルなケアにしてみるのもおすすめです。

    ハンドクリームの使用期限はパッケージにとくに記載がなければ、未開封の場合は約3年、開封後の場合は約半年〜1年が目安と言われています。高温多湿の場所や冷蔵庫、日光の当たる場所での保管、蓋をしっかり閉めていないなど、保管方法によっては劣化が早まる場合があります。使用期限に限らず、不自然に中身が分離している、色が変色している、変な臭いがするという場合は使用を中止しましょう。

    商品を変えても症状が変わらない場合は、皮膚科医に相談するようにしましょう。

  • 手荒れにはハンドクリームを塗って手袋をしたほうが効果的?

    手荒れに悩んでいる人は、ハンドクリームでの保湿は効果的です。とくに寝る前のナイトケアでしっかりと保湿をすることで、朝起きたときの手肌の状態が変わります。

    さらに、高保湿のハンドクリームを塗って手袋をして寝ることで、手の保湿をより強力にサポートします。手先が温まることで血行もよくなります。

    デメリットとしては、寝る前に手袋をすることで熱がこもって睡眠の質が下がってしまう可能性があることです。人は体温が下がったときに眠気が訪れます。とくに、手先や足先から熱が放出されるのですが、手袋で熱が十分に下がらないことがあるかもしれません。

    また、手袋を長時間つけていて湿気が内部にたまりすぎると、逆に手荒れをしてしまうこともあります。

    これらのデメリットを少しでも解消するためには、通気性がよいシルクまたは木綿100%で薄手の手袋を選ぶのがポイントです。また、ぴったりサイズではなく、少し余裕がある大きさで、ゴムの部分がゆるい手袋をおすすめします。手袋は湿気で雑菌がたまりやすいので、定期的に洗濯しましょう。

    それでも寝にくい、手荒れするなどあれば、手袋はなしで、ハンドクリームだけ塗って寝るようにしましょう。

ユースキンの高機能ハンドクリームで、心ときめくハンドケアタイムを

ユースキンは4種類の有効成分が配合され、ひび・あかぎれ・しもやけを治す家庭用のメディカルクリームです。ユースキン hanaは、ユースキンの高保湿浸透※技術を使って、さらに香りやかわいいパッケージを楽しめる高機能ハンドクリームです。

今回はユースキンの代表的な商品であるハンドクリームに注目してレビューをし、効果的な使い方も紹介しました。とくに手荒れに悩む人は、ぜひ下記のプラスαのケアも試してみてください。

手荒れや指先の荒れがひどく気になる人は、夜寝る前にユースキンのハンドクリームをたっぷり手に塗った後に、綿100%手袋の「ユースキン ハンドガード」をつけて、しっかり保湿するのがおすすめです。昼間もしっかりハンドケアをしたい人には、着用したままタッチパネルの操作ができる手袋「ユースキン ハンドガード タッチ」で手肌をいたわりましょう。

「あなた(You)の肌(Skin)のために」つくられたユースキンシリーズで、ぜひ楽しく快適にスキンケアをしてみてください。香りの変化と「するん!」のときめきをぜひ体験してほしいです。

※ 角質層まで

今回体験した商品

ユースキン 120g (指定医薬部外品)
価格(税込):1,078円※検証時

商品詳細はこちら

ユースキン hana ハンドクリーム サクラ 50g
価格(税込):712円※検証時

商品詳細はこちら

本記事にて紹介している商品情報は2023/9/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。

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