頭痛

頭痛
  • ひとたび始まってしまうと仕事にもプライベートにも大きな影響を及ぼしかねない頭痛。
    痛みの程度も、場所も、痛みへの耐性も違いますし個人差もあります。しかも見えない痛みなのも厄介です。
    また、一言に頭痛といっても様々な症状がありますが、大きく分けて片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3種に分類できます。
    このうち片頭痛と群発頭痛は通常の痛み止めでは対処が難しいため医師の診察と投薬が必要になります。
    また、吐き気や意識障害を伴う激しい頭痛は脳血管に何らかの問題が発生している可能性もあるため、必要に応じて救急車を呼ぶことも考える必要があります。
    市販の痛み止めや漢方薬などで対応できるもののほとんどは緊張型頭痛で、目や肩・首の筋肉の疲れ・緊張が主な原因です。
    一般用医薬品には非常に多くの頭痛薬が存在しますが、成分や目的に応じて鎮痛成分一つだけだったり鎮痛補助成分を一緒に配合していたりと処方内容が大きく違います。
    鎮痛補助成分が配合されていると頭痛に対しては効果的ですが眠気などの副作用が多くなったり、頭痛以外の痛み(例えば腰痛など)に使う際には補助成分は余計なものになってしまいます。
    また、解熱鎮痛成分は肝臓や腎臓への負荷も小さくなく、年齢によって使用できる成分の種類や量が細かく定められています。
    いつ、誰が、どんな目的で使うのかを考えて薬を選ぶようにしましょう。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と非ピリン系解熱鎮痛薬

  • 非ステロイド性抗炎症薬は痛みの原因物質であるプロスタグランジン(PG)の産生を抑えることで頭痛を抑えるお薬(ロキソニンもここに含まれます)です。このPGは胃粘膜の保護作用を兼ねているため、痛み止めを服用すると少なからず胃に負担がかかります。胃の負担を軽くするために必ず食後に服用しましょう。
  • 非ステロイド性抗炎症薬にはロキソプロフェン、イブプロフェンなどがあります。
    その中で、ロキソプロフェンナトリウム製剤はすぐれた鎮痛効果で鎮痛剤の中で高いシェアを持つ成分です。2011年に医療用医薬品と同成分量の一般用医薬品が発売され、現在様々な特色を持ったロキソプロフェンを使用した製品があります。
    非ピリン系鎮痛薬は作用するポイントが違います。PGの産生を抑える作用はほとんどないため、抗炎症作用は非常に弱いですが胃の負担が極めて軽いという特徴があります。中枢での鎮痛作用や解熱作用が働くので、小児のインフルエンザによる発熱時の解熱剤としても使用されます。
  • 非ピリン系解熱鎮痛薬にはアセトアミノフェンがあります。
    吸収を早めて胃粘膜も保護する成分を配合したものや、鎮静成分やカフェインを追加することで頭痛に対する効果を高めたものなど様々なタイプが発売されています。鎮痛成分も近年は増量されてきて、より効果的になってきています。
    アスピリンは名前に「ピリン」の文字が入っていますが、ピリン系の鎮痛剤ではなく非ステロイド性抗炎症薬に含まれます。
  • ※本記事にて紹介している商品情報は2023/12/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。
  • ACE処方って?

    頭痛薬のコマーシャルなどでACE(エーシーイー)処方という言葉をよく耳にします。これはアセトアミノフェン(A)、カフェイン(C)、エテンザミド(E)の頭文字を取ったものです。
    胃の負担は軽いが鎮痛効果が劣るアセトアミノフェンを補助する処方として開発されました。

ピリン系解熱鎮痛薬

  • ピリン系解熱鎮痛薬は非ピリン系解熱鎮痛薬よりも鎮痛効果が期待できます。市販薬に使用されている成分はイソプロピルアンチピリンのみとなります。デメリットとして、非ピリン系解熱鎮痛薬と比較してアレルギーを起こす可能性があります。ほとんどの製品がアセトアミノフェンやカフェインとの配合剤となっています。
  • ※本記事にて紹介している商品情報は2023/12/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。

漢方処方の頭痛薬

  • 漢方薬にも頭痛に対する効能があるものがあります。その数は限られているものの、頭痛の「原因」と薬がしっかり一致すると効果を発揮します。冷え症や肩こり、むくみ等の症状を併発している人は検討してみる価値があります。体質から大きく外れている場合は効果が出ないばかりか逆効果になってしまうこともあるので、慎重に選びましょう。
  • ※本記事にて紹介している商品情報は2023/12/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。

解熱鎮痛薬と漢方薬の配合剤

  • アスピリンやイブプロフェンに、胃の保護や筋肉の緊張の緩和などを目的として漢方薬のエキスを配合したお薬です。漢方薬と組み合わせることで相乗効果が期待できることもあるので、通常の痛み止めで効果が不十分だった場合などには使ってみる価値があります。
  • ※本記事にて紹介している商品情報は2023/12/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。

子ども用の頭痛薬

  • 小児に使える鎮痛剤は安全性の観点からアセトアミノフェンだけと考えてもいいほど限定されています。それにより処方の内容は似通ったものとなっており、剤形や味、添加物などにより差別化されています。お子様が飲みやすいものを選びましょう。
  • ※本記事にて紹介している商品情報は2023/12/1時点のもので、商品リニューアル、価格変更、製造・販売中止、在庫切れの可能性もありますのでご注意ください。

このページをみんなに共有しよう!